こんな時に検討中。と言うのは、出産を前にして入用なものもたくさんあるって言うのに、楽器購入の話。
ワタシの楽器も17年戦士。
18歳の時に大学へ行くと同時にチチオヤが持たせてくれた新しい楽器。しかも高額。
惚れ惚れするような木目に、ものすごいいい音。はじめは自分の力がないので疲れるだけでいい音なんか出せなかったけど、今では楽器の性格を熟知し一番の相棒になった。
楽器は使えば使うほど使い手のものになり、またそれと同時にお箏の場合、所詮「桐」という木なので古くなってくる。
傷もつけば、割れたりもする。
自分ももう30代に入り、自分で自分の楽器を買わなくては。という気になったりもして、つい最近チチオヤに話したばかりだった。
我が家にはものすごいたくさんの楽器がある。家の中に楽器倉庫があるほどだ。新しく習いに来た生徒さんには余裕で貸してあげられる楽器があるし、演奏会でもたとえ舞台に40人乗ろうが楽器に困ったことがない。
すべて財産だ。
しかも、チチオヤとハハオヤがワタシがものすごい小さかったころにお金が貯まれば迷わず買ったという。
「あのころは、本当によく買ったよねぇ〜」しみじみハハオヤが言う。
するとすかさず、チチオヤが「今度はお前が買えよ。」とワタシに振って来た・・・「ぇぇぇぇ・・・」

で、話は戻るが、チチオヤに楽器買おうかなぁ〜という話を少し前にしていたら、なんともう楽器やさんがこれ!!と言うものを持って見えた。
楽器はいついいものが出るかわからない。そう、生きてる「木」から作るから。
切って見ないとわからないし、実際に楽器にしてみて木目も引き立つ。
そんな時に、これは凄いぞ!という楽器が出たと言う。
でも高いぞ!どうする!  こんな身重な体でお金の勘定だなんて。
楽器は見れば見るほどほしくなり、もうここにあることがすでに自分の楽器になった気分でいることが恐ろしい・・・