ブチ切れた夜

ワタシが仕事から帰るとユイはもう寝ていて、いつものようにパートナーとふたりだけの食事の時間のこと。

なんだか不機嫌なのかな。。。と感じていて、それとなしに会話を交わしながら何か怒らすことしたっけ、と頭の中をグルグルと思考回路を整理整頓させてみる。
いや、やっぱりない。
でもキッチンの横には飲んだ後の缶ビールが2本。いつもワタシが帰ってくるまでは絶対に飲むことのないパートナーにとっては珍しく、やっぱり何かあったのか不安になる。

ワタシもそんなこんなで食事よりもダラダラ飲んでいると、パートナーの不機嫌の元の会話が大きなため息と共に吐き出されるように食卓は一気に嫌なムードへ。


黙って聞いてりゃこうだ。


「おれはもうダメだ。何にもやれることがない。つまらん、おもしろいこともない、夢もなければ希望もない。」


確かに自転車も乗れない、海に行ってもおもしろい波もない、会社から帰ればユイを迎えに行きお風呂、食事、寝かしつけ。
これをトータルして「おれは何をやってるんだ」という訴えの様子とワタシはとったのだ。
そう一度だって「自転車に乗りに行くの?」「また海に行くの?」と言ったことのないワタシを目の前にして「この生活がおもしろくない」と言ったのだ。


頭に来て思わず食卓の空になった皿を手に取り迷わず床にたたきつけたワタシ。


次の瞬間号泣しながら訴えた。



「じゃあ結婚もしないでひとりで好きなことやってグダグダいればよかったジャン!!!!」


結婚してワタシとユイが要る生活を、自分がやれてきたことをやれなくなっただけで「つまらん」とか「おもしろくない」とかそんな幼稚なこと言うな!もうパパになったんだよ?!



もう我が家だけがこんなことでいい争いしているかと思うとかあちゃんなさけなくて涙出てくるわい!(あばれはっちゃく


床にたたきつけたお皿、割れました・・・木端微塵に。

そのお皿、パートナーが片付けました。


「おれが悪かったと」