you-you-you2008-10-11

教育のはなし
教育だなんて堅苦しい言葉だけど、「教え育てる」ってすばらしいことだと思うこのごろ。
その反面、とてつもなく大きな責任を負っているというプレッシャー。
でも、それを仕事にしている、それに携わっていることの充実感というものはほかの何にも変え難い。
実は、ワタシのセイトサンに保育士の仕事をしている子が4人もいる。
つい先日、ひとりのセイトサンがお稽古に来るなり、泣いた。
カノジョはたくさんの園児を抱え、園長先生と保護者との合間をきゅうきゅうになっている状態だった。
来年度保育園入園希望のハハとしてのワタシも物凄く考えさせられた状況で、話を聞いていて「あぁ、保育士さんも人間なんだ」って思った。
人の子を預かり、園の中での事故には細心の注意をはかり、お遊戯会でのたくさんの衣装作りからひとりひとりのしつけまで。緊張感と疲労感、しまいには保護者からの要望まで、20代前半の出産経験もない若い保育士さんでさえ全てを背負う。
ワタシは妊娠8ヶ月の動ける時にと幾つかの保育園を見てまわった。
保育園を見てまわる一番の重要なポイントは子供そのものを見ること。ワタシはこれに尽きると思う。
子供は正直だ。
楽しくない保育園で楽しく遊べるわけがない。いきいきできるわけがない。
保育園へ入ってワタシが見るのは先生でもなければ園長先生の話でもない。そこにいる園児だ。
環境がいいところとか、先生がすばらしいところとか保護者は言うけれど、そうではない。
いい環境、いい先生を作り出すのは本当は保護者なのだ。
保護者と園の連携こそ、保育だと思う。
「ワタシは仕事をしてるんだからここはお宅がちゃんとしてくれないと!」という保育園への苦情っておかしくない?
園でお箸が使えるようになったら、それを家で褒めてあげたり、やってみるやらせてみるという親の役割ってあると思うし是非子供にしてあげたいってワタシなら思う。
お遊戯会の衣装だって、保育士さんが作ってくれたらお礼を言うのは当たり前だと思う。
理不尽な保護者が多いのが事実。
ワタシはそんな保護者にはなりたくない。
ワタシがユイを入れたいと思った保育園は、子供を見ながら見学している時に「あ、お母さん、あの建物から出てくる子達は2歳児クラスの子です」と説明を受けていた矢先、びっくりすることが起こった。
知らないワタシに向かって、「こんにちはぁ!!!!」の挨拶。
先生に言われる前にだ。
もちろん、言われたワタシだって感心して返す。
厳しく教わって出るしつけではない。ワタシにだってわかる。
子供は正直。このときの挨拶だって、して自分も気持ちがよくて相手も気持ちがいいんだよ、ということをわかっていての挨拶。そしてきっと保護者も一生懸命な証拠。