一大イベント

今日は我が社中の2年に1度の演奏会。
朝7時30分には着物に着替える。 妊婦のワタシは今年は袴。思ったよりも苦しくなくて安心する。
8時30分にはホールに入り、今回出演する80人の生徒さんたちでごった返す。
舞台には昨日並べて調弦もしてある楽器が出演者をひっそり待っていた。この空間が大好き。いつも舞台袖から朝いちの舞台を覗くクセがワタシにはある。
今日のワタシは気持ちもひとしお。自分が育てた若手が名取り披露する。3人。自分もこの生徒さんたちとともに成長し、自分もひとまわり大きくなった感じが朝からしていた。
これからワタシが世に出す名取りだ。
そして生涯ワタシと共に片腕となって演奏するパートナーでもある。
その3人・・・朝からド緊張・・・大丈夫か?


9時〜リハーサル開始。 初級・中級レベルの生徒さんたちのリハーサル。上級者のリハーサルは夕べホールで済ませてある。  この朝のリハーサルでは初めて演奏会に出ると言う生徒さんが11人もいる。
最終チェックも兼ねて演奏し、リハーサルも終れば11時30分をまわっていた。

ここから戦争。

お弁当も食べるが、最終の調弦。 舞台に並べてある30面のお箏に、お三味線の糸は切れないか、困っている人はいないか? お天気は大丈夫か? 嵐のようにいろいろなことが押し寄せる。

そういえば、朝からお腹の子も動いていない。ワタシのピリピリムードが伝わっているのかかなり静かに息を潜めている。

演奏会は始まるとあっという間に最後の曲になっている。 我に返る暇もなく、演奏側はあまり記憶にない。
だからウチに帰って初めて「終ったんだ〜」という安堵感が立ち込める。それまではものすごく宙に浮いた感じなのだ。
やっと終った演奏会。これからまたひとりひとりのお稽古が1から始まる。
もう、教室には新しい楽譜が揃っている。